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2007年7月15日 (日)

和泉母子対鈴木夫妻

コラムを書いていると疲れるよ、書いても書いても、面白くない。自分の才能のなさだと知っているから、そもそも嘆いても仕方がない、そこで今日はくだらないことを書くことにした。
生涯独身を貫いたとされる江戸時代の禅僧・良寛さんには妻がいたのだ、意外だろう。また水戸黄門さんはというなら、遊郭にこっそり通っている。忠臣蔵はみな知っている。
浅野内匠頭さんは好青年ではない。女好きの問題児だった。岡山後楽園をつくった名君・池田綱政さんには子どもが七十人もいたのだった。
ところで、私はいままで尊敬に値する先生に巡り会ったことがないのである。じつは自分だけそうなのかなと思って黙っていたのである。口に出せなかったのだ。ところがたいていの人は巡り会っていないのではないかという人がいたので、私は心を打たれた。
学校ではよく子どもたちに怒らないから正直にいいなさいなんていうから、そういわれたら要注意だった。正直にいわない方がいいって。正直にいうともっと酷い苦痛が待っていると思ってくれ。
だから、子どもが正直にいわないのはとうぜんなのである。子どもが友達を虐めたりしたら学校はすぐその非を咎めるが、いま学校は職員室の虐めがなくならないのである。要するに人間はみな欠点だらけだと思われる。なのにたいていの先生は立派な人間を演じようとするから、もう、この辺から口と裏腹になって、信頼関係がなくなる始末。私はむしろ先生は自分の欠点や失敗をさらけ出し回りに笑われるのを見せる方がいいと思うのだった。
もっとも先生が悪いところを見せたら子どもが悪くなって困るという人があるから、逆に先生が本当に立派な人間で自分だけが欠点だらけの人間だと思ったら子どもは本当にぐれてしまうだろうといって笑わせる、私が子どものころぐれなかったのは回りに立派な大人が一人もいなかったお陰だ。
お話し変わって、テレビの芸能ニュースで空中元彌チョップを見ました。私はあの和泉元彌さん(狂言の和泉流二十世宗家)のプロレス初登場戦、鈴木健想さんへの手刀は効いているのだろうかと思います。えい、えい、えいといって打っていましたが、あれくらいで実力派の鈴木さんが倒れるとは思えません。隣のちいさな子どもはプロレスは興行ということを知らないので説明するのに大骨を折りました。私は元彌さんの母親の節子さんもそれを挑発する鈴木さんの妻の浩子夫人もなかなか面白いと思います。とくに浩子夫人はいいです。彼女は萌やしのマザコンが、うちの健想と試合をするのは六百年早いんじゃなどととても面白いのです。節子さんに向かっても、元彌は一人じゃなにもできないんだから、おかあさんも出てきなさいよには笑いがとまりません。あんまりおかしかったので、節子さんはなんというのかと見ていましたところ、狂言力で勝つと信じていたのか、勝利の台本ができていたのか、たいへんよくできましたとにこやかでした。うまくいえませんが、和泉母子対鈴木夫妻の試合を期待する声が高まっているのでした。
(*二〇〇七年五月十一日記)

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投稿 【おとなのコラム】 | 2007年7月16日 (月) 19時03分

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