台湾バドミントン
台湾バドミントンについて説明してくれといわれたから、一面ながら答えた。二〇〇六年のユーバー杯(世界女子団体バドミントン選手権大会)で台湾が韓国を倒して四強に入ったと聞き、みなびっくりした。台湾バドミントンは強くなった。
この何十年マスコミは台湾バドミントンについてあまり取り上げたことがない。国際舞台で勝てなかったからであるが、いまは強くなったのだから取り上げないわけにはいかない。
台湾に全国大会はあるかというならあるといわなければならない。日本の全国小学生大会、全国中学校体育大会、全国高等学校総合体育大会、全日本学生選手権大会、全日本社会人選手権大会、全国実業団選手権大会を合わせたようなものがあるといわなければならない。大会は団体戦と個人戦が六日間に渡り行われる。個人戦は実力に応じて甲組と乙組に分かれている。たとえば乙組で単四強、複二強になると次回大会では甲組の出場資格を得ることになる。
優秀な中学生は卒業後は実業団チームに入社していて、台北市内の高校に進学していた。入社したからといって仕事をするわけではない。
会社で寮生活をして、午前中は高校に通うのである。コーチが送り迎えをするのだという。このあたりが面白い。
くだくだしいからこれ以上いわないが、午後も授業があるのに、免除されるのはだれの目にも有利である。
午後は、実業団チームの選手と一緒に練習する。高校の授業料や生活費はすべて会社が負担する。小遣い銭まで支給されるのである。高校卒業後は大学に進学する者と、会社で仕事をする者に分かれるのである。繰り返すが、午前中は大学に行くのである。午後は実業団チームで練習するのである。もう、お分かりだろうが、ここにまあ、一貫指導体制が生じた。
わが国のバドミントンにはこれがないのである、台湾の実業団チームには中学生も加わっていて、コーチがつきっきりで、指導している。強くならないわけがない。かくて日本の大学生が台湾の中学生に勝てなかったと、嘆くことになるわけで、それを聞いて私はそうだろうなといって笑うのである。
台湾躍進の一つは指導者の熱にある。彼らはずっと合同練習を続けてきた、北京で合宿もしている。これをきっかけに日本はすこし台湾を見習ってはどうか。
(*二〇〇七年十一月二十九日記)

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