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2008年1月18日 (金)

登録を個人登録に 

何年か前のことで、早稲田大学(早大)野球部に三か月間在籍したことのある選手が東京大学(東大)に合格した。野球部に入部、東京六大学野球連盟(連盟)に部員登録を申請したが、連盟校に一度でも登録したことのある者は別の連盟校に登録することはできないとして認められなかった。東大側は二重登録を禁止した条項であり、過去の経歴は関係ないはずだと再考を求めたのである。けれども規則の壁は厚かったのである。
この学生はAさん。もともと東大志望だったという。けれども二年続けて受験に失敗。そこで早大に入学、野球部に入っている。それが六月、東大を受け直すことを決意し大学を退学している。
翌春、東大に合格したのだという。むろん引き抜きなんかではないのである。連盟は、選手の引き抜きを防ぐために過去の経歴も登録に含めて解釈してきたのだという。
この決定に疑問の声が挙がっているが、Aさんは野球がしたい。なのにできない。
引き抜きではないのだから、ずっとそれに縛られるのはおかしい。納得できない。変である、悪い規則である。スポーツは個人のものなのに、なぜこういったことになってしまうのか。考えてみれば日本のスポーツは企業や学校のものになっていて、ために選手は簡単にチームを替わることができないのである。
この点スポーツ先進国の個人登録制度というものはよくできている。選手がより自分に適したクラブを探し移籍していくことができるのである。これを許したのは、スポーツ先進国の知恵というよりほかない。選手は活躍の場を与えられるが、種目を変える場合も同様だった。
その種目が同じクラブになければ移籍することになるのである。移籍してもうまくいかなければふたたび元のクラブに戻ってきた。この制度はいい、日本はひとたびチーム登録にしたものを個人登録にすることは簡単にはできない。
けれどもチーム登録は多くの問題を生んでいる。私が知りたかったのはAさんがその後どうなったかということで、野球ができるようになったと聞いてすこし満足した。

(*二〇〇八年一月三日記)

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